皆さんおはようございます✨ドリ丸です
まずはこちらの画像をご覧下さい。5年前フラグで購入した小さな小さなミドリイシです。
それから5年が経過した現在の姿がこちら❗
見事なまでのテーブルミドリイシに成長致しました😍
これからミドリイシ飼育を始めてみたいと思われている方へ、ドリ丸からの進言は…
「最初から大きなワイルド個体の大きなミドリイシは買う必要なし❗」です。
昔からミドリイシは安くはないサンゴではありましたが、昨今の円安の影響で海外から輸入される立派なワイルド個体のサンゴの値段はそれはそれは高額な値段で取り引きされています。
しかも相手はミドリイシ。水温、水質、水流、光といった求められる要求が他のサンゴからすれば、段違いで高いミドリイシな訳ですから、買ってすぐに白化なんて事になったらショックはかなりのものですからね。
今回はこの小さなフラグからここまで育ててきた過程において、ドリ丸が何に気を遣ってきたかを記事にしていきたいと思います🤗
水槽内でミドリイシを大きく成長させる為に必要な事は何❔
そもそもこのミドリイシはヤフオクで購入したものでした。価格は当時何とたったの1.500円。しかもミドリイシとは表記されていたものの一体何ミドリイシか分からなかったんです😅
ミドリイシと一言で言ってもいろいろな種類のミドリイシが存在しますからね。ようやくここまで大きくなってくれたおかげで「ホソエダミドリイシ」であった事が判明しました。
ミドリイシを水槽で大きく成長させられている方は世の中に数多くいらっしゃると思いますが、あくまでも個人的にこだわってきた事10選をご紹介していきたいと思います。
①オーバーフロー水槽は必須
これはミドリイシを飼育したいと思われている方はマストです。
普通の水槽とオーバーフロー水槽の最も差が出るのはろ過能力なんです。
普通の水槽であればろ過は外部式フィルター、そしてプロテインスキマーはQQ1の様な外掛け式となるでしょう。
しかしオーバーフロー水槽であればキャビネットに置かれたろ過槽でろ過が行える為、ろ過する水量が外部式とは比べ物にならない量で行えます。さらにろ過層に大きなプロテインスキマーを設置出来る為、水の中の有機物の処理能力も格段に違います。
ちなみにこのミドリイシが入っている水槽は「オルカT-90」を使用し、プロテインスキマーは「マックススペクトAD600」を使用しています。
②水質を安定させる事は必須
ミドリイシ飼育において「水質」は重要な項目の一つでして、チェックすべき水質は5つあります(あくまでも個人的にはという事です)
1 塩分濃度
塩分比重ではなく塩分濃度にこだわられた方が良いですよ。
ドリ丸も初心者の頃は簡易的な比重計を使用し「1.023」にこだわっていましたが今はリフレクトメーターやデジタルの塩分濃度計にて「34ppm」にこだわっています。
使用する人工海水はこれまでいろいろ使ってきましたが、現在は【ライブシーソルト】に落ち着いています。
ミドリイシに限らずサンゴはとにもかくにも変化を嫌います。特に冬場の水の蒸発により塩分濃度が濃くなりがちですから、常に塩分濃度を安定させてくれる自動給水装置はあるとかなり便利です。
こちらの水槽には「インテリジェントATO」により、塩分濃度が変わらないように管理されています。
02 ph値
サンゴ水槽の場合phは8.1~8.3の弱アルカリ性を維持させる必要があります。
そのph値をいちいち計測するのは非常にめんどくさいので「フクロウ2」を設置する事で一目で分かるようにしています。
3 リン酸塩値
ミドリイシにとってリン酸塩値が高い水質は白化の原因となりますから、リン酸塩値は必ず週に1度は検査しています。以前はレッドシーの検査薬を使用していましたが、現在は「ハンナリン酸チェッカー」を使用しています。
ハンナリン酸チェッカーは正確に数値で現在の水槽のリン酸値がわかるので、ミドリイシ飼育には必須アイテムですね。
ソフトコーラルやLPSサンゴ飼育でしたら、ざっくりとリン酸塩値がわかるレッドシー検査薬でも問題ないです。
ミドリイシを状態よく飼育する為に求められるリン酸塩値は0.02~0.08です。リン酸塩はミドリイシにとって栄養でもあるため、0では問題なんですが、高い数値が検出されてしまうと徐々に状態が悪くなっていくものなんです。
リン酸塩値が上がる最たる原因の一つが海水魚の餌やフンにありますから、リン酸塩を除去する対策は必須です。
リン酸吸着剤を使ったり、塩化ランタンを成分とした薬剤を使ったりしてリン酸塩値を0.02~0.08をコントロールする必要があります。
ちなみに昔は硝酸塩にもこだわっていましたが、今はあまり気にしていません。「ミドリイシ水槽では硝酸塩は0でなければならない」と昔はそれが常識だったのも事実。
しかし今は「硝酸塩があった方が良い」という考えが主流になってきていますね🤗
ただし❗これも硝酸塩値が安定させる事が重要です。5ppmならばずっと5ppmの維持が必要ですし、10ppmならずっと10ppmの安定が必要です。ミドリイシを長期飼育する為には変化をなるだけさせない事ですね。
とにもかくにもミドリイシは高いリン酸塩には非常に弱いのでご注意を。
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4 KH値
ミドリイシの固い骨格形成においてKH値は非常に重要です。水槽内に骨格を持つハードコーラルの数が多ければ多い程、1日に消費されるKHの量は増えます。
まずは検査薬にて1週間でご自身の水槽環境でどれくらいKHが消費されているかを知る必要があります。それを元に毎日入れるKHの添加量を決めていきます。
ちなみにドリ丸水槽ではKH値は7~7.5を維持させるようにしています。
ドーシングポンプが備え付けられている水槽でしたら、KH値を安定させる事が出来るので非常に便利ですよ。
でも無くても大丈夫です👌もしも自分で添加するのであれば、毎日決まった時間に決められた量を添加していって下さい。
ただし❗
サンゴは日に日に成長していきます。大きくなればその分KHの消費も増えていきますから、1ヶ月に1度位は改めて1週間の消費量を確認された方が良いですよ🤗
5 カルシウム値
カルシウムもサンゴを成長させるには重要な主要元素です。こちらも検査薬にて1週間でどれだけカルシウムが消費されるかを知った上で、毎日の添加量を決める必要があります。
カルシウム値は380~420であれば大丈夫です。
ただですねぇ…カルシウム添加剤は毎日添加していません。週に3回しています。なぜかと言えば、こちらの水槽の底砂は「マメカルシウムサンド」「マメライブロック」を使用している為、カルシウムが減ると供給してくれるからです。
これを見た方で「あれ?マグネシウム値は気にしなくていいの?」と思われた方がいるかもしれません😅こちらの水槽、週に一回20%(水量で言えば40L)の水替えをしていれば常にマグネシウム値は1.300前後を維持していましたので特には気にしてません。
最初の頃は週に一回必ず検査していましたが、今ではマグネシウムは、たまぁに検査してるかなといった感じです。
③照明はフルスペクトルは必須
ミドリイシ(浅場)には太陽光に近いフルスペクトル照明は長期飼育には欠かせない機材となります。
スペクトラ、ラディオンと言った高額な照明機材が付けられればベストでしょうが、こちらの水槽には使っていません。
リーフLED90+グラッシーレディオでしっかりと育ってくれていますから👌
④水温管理は必須
ミドリイシに限らず全てのサンゴ飼育に言える事ですね。水槽用クーラー、ヒーターにて、一年を通して22℃~24度を維持する必要があります。
⑤水流はただ強ければ良いは❌
ミドリイシ(浅場)には強い水流が必要と思っていませんか?
確かに弱い水流はダメですが、一方から直線的に強い水流を当て続けてしまうと、当たっている場所から白化しだし弱ってしまいますから注意して下さい。
正解は太く強くランダムな水流がミドリイシ全体にあたることがベストです。
ミドリイシを飼育する水槽にはウェーブポンプ2機は付けたいところですね。そうすることで、水槽内で水流がぶつかり合い、ランダム水流を作り上げる事が出来ます。
こちらの水槽に取り付けているのはヴォルクスジャパンのポンプと「MJ-GF2K」です。ヴォルクスはいたって普通のポンプですが、MJ-GF2Kはかなりお勧めなウェーブポンプですよ。
⑥サンゴフードは与えた方が良い
LPSサンゴ程サンゴフードを頻繁に与えなくても良いのですが、週に一回位は与えた方が状態は良いですね🤗
サンゴフードにも動物性と植物性がありますが、海外では最近ミドリイシに対しては植物性が流行っているようです。
体感的にはどちらを与えてもポリプが開いてくれるので良いと思っていますが…
コスパを考えるのであれば、アクアギフトさんから発売されています植物性サンゴフード「リーフチャージ」は2.200円で安くてお勧めですね。
円高の影響で大人気なレッドシーの「リーフエナジーAB+」は6.000円位しますから悩むところではありますね。
⑦水槽に入れる生体に気を付ける
ご存知とは思いますが海水魚にはサンゴを食べる魚がいます。代表的な魚としては、チョウチョウウオやヤッコ類は❌です。
他にもハードコーラルを食べる魚は存在するので、購入前に必ずショップの店員さんに確認してから買うようにされた方が安心です。
⑧ビブリオ菌に注意
ミドリイシを白化、もしくは白骨化させる原因の一つとしてRTNとSTNという病気があります。
細菌(ビブリオ菌)が原因の病気なんですが、STN はゆっくりと白化していくので何とか治療はまだ出来ますが、RTN は一瞬にしてミドリイシを白化させてしまう恐ろしい病気です。
⑨接触に注意
全てのサンゴは大なり小なり毒を持っています。当然の事ながらミドリイシにも毒はあるのですが、非常に弱いので他のサンゴと接触させてしまうと、そこから白化しだし弱っていきます。
ミドリイシのレイアウトには余裕を持ったスペースと、そして触手を伸ばして来るようなナガレハナサンゴ等とは一緒に入れない事です。
⑩日々の観察
長期飼育していく為には、もしかしたらこれが一番なのかもしれません。ちょっとでも「何かいつもと違うな」という気付きが、早期発見早期対応に繋がっていきますからね。
まとめ
サンゴには寿命はありません👌さらにミドリイシの成長は遅く、大切に育てていかれれば年々立派な姿を見せてくれる素晴らしいサンゴです🤗
是非あなたもフラグの小さなミドリイシから、あなた好みの姿に成長させてみられてはいかがでしょうか✨
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