皆さんおはようございます✨ドリ丸です🎉
サンゴの白化。サンゴ飼育をしている方であれば何度も経験する事です。【水質】【照明】【水流】【水温】この4つのポイントをしっかり押さえているつもりでも、時として水槽内のサンゴは白化したりするものです。
だから、あなたの水槽でサンゴが白化しても落ち込む必要はありません。ベテランアクアリストの方だって、白化させてしまうことはあるんですから。それも1つの経験ですよ👌
…と、サンゴが順調に育っている時は心の余裕があり、こんな偉そうな事も言えるのですが、今回のドリ丸水槽で発生した事件は、そんな悠長な事言ってられない白化だったのでした😣
このままではサンゴが全滅⁉️🥶
この白化は食い止められるのか⁉️🥶
そんな恐怖体験を今回は時系列でご紹介していきたいと思います。
SPSサンゴ全滅の危機⁉️白化を食い止められるのか?
①事件発生前日の夜
ドリ丸は、火曜、金曜を水質検査の日、土曜を水替えする事をこの3年間ルーティーンとして行っています。この日は金曜日、事件発生前日の水質がこちらです。
【水質検査の結果】
・No3=1
・Po4=0.1
・KH=9
・Ka=420
・Mg=1250
・Ph=8.2
海水アクアリストの方であれば、この水質をご覧になられて、何か異変が起こっているとは思われないですよね🤔ドリ丸もそう思っていました…
当然の事ながら、サンゴ1つ1つの状態確認も行っていますが、この日の記録には「トランペットコーラルの開きが少々悪いだけで後は問題なし」としか書いていませんでした。
②事件発生当日
仕事から帰宅し、リビングの扉を開けた瞬間ドリ丸は異変に気付きました。
「ただいまぁ…ん⁉️🤔」部屋全体から独特の異臭に気付いたのでした。白化したSPSサンゴを取り出して匂いを嗅がれた方なら分かりますよね。あの独特な異臭です🥶
すぐに水槽に駆け寄り水を嗅いでみると、まさにその異臭がものすごくするではないですか❗(よくこの部屋で財務大臣は韓流映画を観てられるのが不思議な程の異臭です)
サンゴを確認すると、水も濁り水槽中央に配置していたトゲスギミドリイシがドロドロに溶けてしまっていました😫さらに他のミドリイシも白化、コモンサンゴも端から白化、ショウガサンゴ、ハナヤサイも一部白化…
これまで経験したことのない白化の状況に怒りと恐怖が入り交じる感情に襲われました🥶
“どうする❗どうする⁉️この場合どうしたらいい⁉️何でこうなった、何が起こった❗どう対処する⁉️考えろ❗考えろ❗理由は?原因は?”
崩壊寸前の水槽を前にして、まだコートも来たまま。これからやるべき対処をフル回転させ考えているドリ丸に財務大臣から一言。
「冷蔵庫にのり弁あるからチンして食べて。もぅ寝るけん」
「…はい…おやすみなさい…」
③白化したサンゴを全て取り出し選別
これだけ一気に白化が進む現象はRTN(ビブリオ菌による急性白化現象)
ミドリイシがRTNに⁉️ヤフオクサンゴ購入した結果、たった3日間で破棄する事に❗
そのままにしておいたら本当に全滅してしまいますので、SPSサンゴは一旦全てを取り出しました。
そこから選別作業を行いました。
もぅ救えないと判断したミドリイシは全て破棄です❌なんとかなるかもと思って、白化した部分だけカットして残しても、内部には菌が蔓延している事も多く、水槽に戻した途端また白化を繰り返します😭
逆に少しの白化だけで、まだ救えると判断したミドリイシは生きている部分だけをカットし、リーフディップにて処置していきます。
④ライブロックに活着したミドリイシの白化に大苦戦
これが今回の大問題だったのでした😫ライブロックに活着していないSPSサンゴは③の要領で対処出来ます。
しか~し❗
SPSサンゴは時間の経過と共にライブロックに活着してしまう為、取り出すにはライブロックごと取り出さないといけないんです😭ですので、取り出せるライブロックは取り出し、こちらも全て破棄しました。
【廃棄したサンゴやライブロック】
しかしながら…
こちらのコモンサンゴ、ドリ丸水槽で一番大きくなっていたサンゴで、その為大部分がライブロックに活着していたのでした。しかも、この活着されたライブロックは、複雑に組み上げていた為、簡単には取り出せないライブロックだったのです😣
選択肢は2つ。
①全てを取り出し、もう一度0から水槽を作り直す。
②コモンサンゴの大部分を水槽内でカットし、ライブロックに活着した白化部分は削り倒す
ドリ丸の決断は②でした。②をやってダメなら①をする覚悟で取りかかりましたね。
⑤菌の除去作業
水槽内に蔓延している菌の除去、そしてコモンサンゴをカットするため水槽の70%の水を抜き、コモンサンゴをカット、そしてライブロックに活着している白化部分を電動ドリルで削れるだけ削っていきました。
本来カットしたサンゴは、カットした部分から菌が入るので、リーフディップに浸けて殺菌するのですが、水槽内ではリーフディップは使えない…
そこで今回ドリ丸が使用したのがこちら❗
ヨウ素の添加劑をコモンサンゴのカットした部分や、ライブロックに塗っていったのでした。
通常こちらのヨウ素添加劑は、50リットルに対して1滴の使用ですので、小さなカップに4滴入れ(ドリ丸水槽が200リットルの為)、それに飼育水を混ぜ合わせ、ブラシで患部に擦り付けていきました。
⑥水替え
出来る処置を終え、新しい人工海水を140リットル入れ、マメライブロックにカットして残したSPSサンゴを接着し水槽に戻していきました。また、菌の増殖を減らす意味でもプロバイオテックマリンフォーミュラも添加しています。
⑦それから3日間
毎日半分の水替え(100リットル)を行い、ヨウ素添加劑を入れ続けたところ…
白化が止まりましたぁ❗🤩
コモンサンゴの白化も、ライブロックに活着していた白化の進行も収まったのでした。枝打ちしたショウガサンゴ、ミドリイシ、ハナヤサイ等も小さくはなりましたがポリプ満開で生きています🤗
⑧一か月後のコモンサンゴの様子
【白化前】
【白化の進行が止まって一か月後】
だいぶボリューム感が無くなってしまいましたが、とにかく全滅が免れただけでも幸いです😅
まとめ
ギチギチに詰め込んだライブロックに、ミドリイシが活着しまくっていての白化は本当に恐ろしく大変です🥶
今回のドリ丸本水槽の様になった場合「これで絶対大丈夫❗」と保障するものではなく、たまたま上手くいっただけなのかもしれません。
今回の経験から、ライブロック本体にそのままSPSサンゴを接着させるのではなく、まずはマメライブロックにサンゴを接着し、それからマメライブロックとライブロック本体を接着させるレイアウトにした方が安心❗という事を痛感しました。
万が一の時は、マメライブロックごと取り出せばいいわけですからね😅
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