NO3PO4-Xの使用は危険❓

硝酸塩除去剤 添加剤

皆さんおはようございます🎄ドリ丸です🎄

海水水槽、特にサンゴ飼育をされている方は水槽内の水質の事は常に気にされてありますよね。

その中でも今回は【硝酸塩】について検証をしていきたいと思います。

生体を水槽に入れている以上、毎日生体の排泄物から毒性の強いアンモニアが発生しています。ご存知の通り、アンモニアがまん延した水槽では、お魚さんは⭐になってしまいます。そうならない為に水槽内で好気性バクテリアをしっかりと育て、猛毒のアンモニアや亜硝酸塩を好気性バクテリアによって分解してもららい、お魚さんにとっては低毒化された硝酸塩までしてもらう事で、海水魚を飼育する事ができます。

アンモニア➡亜硝酸塩➡硝酸塩

硝酸塩はお魚さんだけの水槽でしたら50ppm位の濃度でも大丈夫ですが、サンゴにとって硝酸塩50ppmは生きていけない水槽状態になってるんです。

簡単に言えば、お魚さんにとっては硝酸塩50ppmは低毒に近いかもしれませんが、サンゴにとって50ppmは猛毒と思って頂ければと思います😣

硝酸塩を水槽から取り除く、手っ取り早い方法は、水替えです。

しか~し❗😥

お魚さんの過密水槽、サンゴの過密水槽では、水替えだけで硝酸塩を低く維持するのは難しいのが現状です🤔

そこで、多くの方々硝酸塩を低く抑えるために使用されてますのが、【NO3PO4-X】という商品です。

今回のテーマを覚えてますか?「NO3PO4-Xの使用は危険❓」でしたよね。答えは危険です❗❗💥正しい使い方を知っていなければ、水槽崩壊に繋がる程、超危険な添加剤という事を是非とも知って頂きたいと思います。

NO3PO4-Xとは?

アクアリウム界最大手の、レッドシー社から販売されています、炭素複合添加剤です。

NO3=硝酸塩PO4=リン酸塩の事で、こちらを添加する事で、水槽内で高くなった硝酸塩、リン酸塩を下げていく事が目的です。

①添加することによる効果

水槽内ではアンモニアから硝酸塩にまで分解してくれるバクテリアがいましたね。好気性バクテリアです✨それともう一つ水槽内にはバクテリアがいるんです。それが嫌気性バクテリアです

嫌気性バクテリア?

嫌気性バクテリアは、なんと硝酸塩を食べてくれるバクテリアなんです。この嫌気性バクテリアが、元気いっぱいで働いてもらう為には炭素源が必要で、その炭素源こそが、NO3PO4-Xなんですよね👌

水槽内の硝酸塩やリン酸塩を下げる事で、コケやシアノバクテリアを抑制してくれます。

また、サンゴは生きていくために体の中に褐虫藻を取り入れて生きている訳ですが、硝酸塩が高いと褐虫藻の影響で、サンゴは茶色くなっていきます😣

ショップでは綺麗なパステルカラーだったサンゴが、自宅の水槽に入れていたら、茶色くなってしまった❗なんて経験はありませんか?それは自宅の水槽の硝酸塩が高いからです。ショップでは、サンゴ本来のパステルカラーを引き出すために、褐虫藻をコントロールし、硝酸塩、リン酸塩がほぼない水質にしているんですよね。

NO3PO4=Xを添加していれば、自宅のサンゴも綺麗なパステルカラーになっていきますよ。通称「サンゴの色揚げ」と呼ばれるものです🤗

なるほど❗ならばNO3PO4-Xをタップリ与えたらいいんですね😁

ちょっと待ったぁ~❗もう一度言いますね。しつこいようですが、NO3PO4-Xは超危険な添加剤なんです💥

②NO3PO4-Xが危険な理由

水槽内の酸欠

まず、酸素濃度が急激に水槽内で低下してしまうんです。嫌気性バクテリアが炭素源をもらい、硝酸塩をバクバク食べていく際に大量の酸素を消費してしまうんですよね。

海水は淡水と違って、ただでさえ酸素が溶けにくい訳ですから、多少のエアレーションをしていたとしても、お魚さん達は窒息死してしまうんですよね😣

もしも、NO3PO4-Xを使用する場合は、絶対にプロテインスキマーは必須です。ドリ丸も、1度プロテインスキマーのスイッチを押し忘れてしまい、スキマーが止まっている状態でNO3PO4-Xを添加したことがあります。

お魚さん達が水槽内を猛スピードで泳ぎ回りましたからね。いつもと違う泳ぎ方をする際は、必ず水槽内で何かの異変が起こっている時ですから。

すぐさま異変に気づき、プロテインスキマーがオフ状態になってることに気付きましたけどね‥

全滅させるところでした😨

水槽崩壊を起こす

NO3PO4-Xを購入するのであれば、必ず硝酸塩、リン酸塩の検査薬も購入する必要があります

ご自分の水槽の硝酸塩、リン酸塩の数値を知った上で決められた添加量を入れていかないと、今まで作り上げてきた水のバランスが壊れ、崩壊させてしまうんです。水質が崩壊してしまったら、お魚さんもサンゴも住めない水槽になってしまい、全滅です😭

水槽をリセットするということは、もう一度1からやり直しですからね。

今までの時間も、苦労も、お金も全てが泡と消えますよ😫

現状の硝酸塩数値からの添加量

NO3PO4-Xが危険な添加剤という事は分かって頂けましたでしょうか?間違った使い方をしてしまいますと、水が白濁して、お魚さんもサンゴもダメになりますからね💥

ここまで恐怖心をあおるような事ばかり言って来ましたが、正しく使えば、これ以上ない程、素晴らしい添加剤でもあります🤗

ドリ丸水槽では、毎日添加してますからね。基本的な添加量の目安をご紹介していきたいと思います。

【水量が100リットルの水槽の場合】

NO3 10ppm以上の場合=1日3ml添加

NO3 2,5~10ppmの場合=1日2ml添加

NO3 1~2,5ppmの場合=1日1ml添加

NO3 1ppm未満の場合=1日0,5ml添加

【水量が50リットルの水槽の場合】

NO3 10ppm以上の場合=1日1,5ml添加

NO3 2,5~10ppmの場合=1日1ml添加

NO3 1~2,5ppmの場合=1日0,5ml添加

NO3 1ppm未満の場合=1日0,25ml添加

【水量が25リットル水槽の場合】

NO3 10ppm以上の場合=1日0,8ml添加

NO3 2,5~10ppmの場合=1日0,5ml添加

NO3 1~2,5ppmの場合=1日0,3ml添加

NO3 1ppm未満の場合=1日0,1ml添加

これは希望の硝酸塩数値になるまで、毎日添加していきます。毎日添加していく上での注意点は二つです。

一つ目は、NO3PO4-Xを毎日規定量を入れていく事で、少しづつ少しづつ硝酸塩数値はさがっていきます。最初、検査薬では20ppmだったものが10~14日もすれば10ppmを下回ってきます。目標とする硝酸塩が5ppmとした場合、あともう少しな訳ですが、規定量を間違わないで下さいね。10ppm以上と、10ppm未満では、入れる添加量は変わってきますからね。なので、せめて週に2回は検査薬を使い、現状の硝酸塩数値を把握する事が大切です。

二つ目は、ドリ丸もよくやってしまう事ですが、「あ❗昨日入れ忘れた❗」なんて日があります。その際、昨日と今日の分を合わせて倍の量添加するのは❌です。1日の添加量は必ず守って下さいとの事でした。

添加剤は水流がある場所に入れる事

ドリ丸水槽では、100均に売られている注射器に入れて、水流ポンプの上から添加するようにしています。結構細かい添加量も、目盛りがついた注射器だと規定量を間違わなくて済むので便利ですよ。お魚さんやサンゴに直接添加剤が当たるような事がないように注意して下さいね。

④水替え後は硝酸塩が下がるので注意

これは補足的なものですが、水替え後は硝酸塩が取り出され、綺麗な海水が入ってくる訳ですから、当然の事ながら水槽内の硝酸塩数値は下がります。水替え後は検査薬を使用して、どの位下がったのかを確認した上で、添加量を決めていかれた方がいいですよ。

まとめ

NO3PO4-Xは言うなれば劇薬だと思っています。正しく使いさえすれば、この上なく素晴らしい添加剤ですが、適当に使用すると、たちまち破滅させられてしまいます。

先ほども申し上げましたが、ドリ丸水槽では毎日使用しています。そのおかげでサンゴも状態がいいですし、綺麗なパステルカラーになってきていますよ。

サンゴ水槽にされるのであれば、絶対に使った方がいい添加剤だと思いますよ。1日にほんのちょっとしか使いませんから、コスパも最強です🤗ちなみに本みりんで硝酸塩除去できることをしっていますか?硝酸塩をさげるため、本みりん添加は本当に大丈夫?

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