皆さんおはようございます✨ドリ丸です🎉
【海水魚の病気】と検索をした場合、圧倒的にヒットするのが白点病です。
海水魚飼育をされた事がある方は誰もが白点病を経験されてきた事でしょう。
ドリ丸も初心者の頃や、新水槽でまだ水が完璧に立ち上がってない時、またネットで海水魚を購入した際、白点病になって送られてきた等々…
これまで何十匹と白点治療をしてきました。
海水魚飼育を始めたばかりの方で「白点病=死」と思っている方はいませんか?
大丈夫です🤗例え白点病が10個体表に付いていても死ぬ事はありません。
「白点病って魚にとっては風邪みたいなものって聞いたからほっておいても大丈夫なのでは?」
確かに風邪みたいなものではあります。
白点虫から魚が栄養を吸いとられて死ぬ事はありません❌死ぬ原因のほとんどは「窒息死」なんです。
海水魚白点病の死因第1位は「窒息死」
結論から申し上げますと、体やヒレに白点虫が付いていても魚は死にません。

ただし❗白点虫がエラに付いている場合は魚は死にます。エラの中に白点虫が増殖しその対抗手段として、魚はその異物を取り除こうと異常な程粘膜を出し、その自分が出した粘膜がエラを塞ぐ事になり結果窒息死するという訳です😫
エラの中に白点虫が入り込んだかどうかは一目瞭然で呼吸です。
「いつもより明らかにエラの動きが早くなっている…」
こうなっている場合は危険水域であり直ちに治療しなければ死に至る結果となってしまいます。
逆に「白点病になったけど知らない間に治っていた」という経験をされた方もいるでしょうが、それは運良くエラの中まで白点虫が入り込まず、自然と取れたということです。
①白点病のサイクルとは?
魚に寄生した白点虫はそこからたっぷりと栄養を得て成熟していきます。成熟すると水中に沈んでいき、シストという耐性卵を作り、その中で増殖し次に砂の上に出た時に仔虫を放出します。その仔虫がまた魚に寄生し、同じことを延々と繰り返す為、水槽内は白点虫だらけになってしまうわけです。
1 表皮深部に寄生
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2 栄養を得て成長
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3 成熟する。こうなって初めて肉眼で「白点病になってる❗」と分かります。
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4 体から剝がれ落ち水中に沈んでいく
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5 ライブロックや底砂に落ち、そこでシスト(耐性卵)を作る
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6 仔虫を放出
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7 水槽内を浮遊し、とにかく寄生できる魚を探し回る
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8 無事に魚にたどり着いた仔虫だけが1~8を繰り返し、たどり着けなかった仔虫は約48時間後には死ぬ。
②白点病の治療に効果が高いのは?
冒頭でお伝えしましたように白点病になったからと言って慌てることはありません👌
たくさんの白点虫が付いていようが見るのはただ一つ❗「呼吸」です。エラを激しくバタバタさせてないかを見てあげて下さい。
「白点になってるんだけど呼吸は普通なんだよなぁ」
それであれば食事療法で免疫力をしっかり高めてあげる対処法もあります。本来、全ての魚は体表に粘膜を張ってますよね(釣った魚がヌルヌルしてるのが粘膜です)粘膜が正常にあることで、様々な細菌や虫が付くのを防いでるんです。
ストレスや体調不良によって体の粘膜が減っていると、白点病になりやすくなりますから食事療法で正常に戻すというわけです。
しかし…🥶
明らかに呼吸の乱れがある場合は治療に入ります。
治療方法はこれまで様々な治療薬を試してきましたが、効果が高かったのは3つでしたね。
【銅イオン】
【グリーンFゴールド】
【ヒコサンZ】
ただし、この治療薬サンゴ水槽では使用できませんから、白点病になった魚を取り出しての治療となります。
※某白点病治療薬で「サンゴ水槽でもそのまま使える治療薬」なんて商品がありますが、効果は本当になかったですよ。
銅イオン治療…昔からの白点病治療として実績があり、効果も非常に高いのですが、初心者の方にはお勧めしません❌なんせ投与の量の測定が難しい❗銅イオン治療薬と併用して、銅濃度測定試薬で確認しながらの治療になりますからね。
初期段階であればヒコサンz、重症であればグリーンFゴールドが断然お勧めです🤗

③白点病で呼吸に異常が見られる海水魚の治療方法
呼吸に異常が見られず、食事療法でも回復が見られないのであればヒコサンZにて治療を行って下さい。
しかしながら明らかに呼吸がおかしい場合は、グリーンFゴールド顆粒を使っての治療となります。
準備するもの
・10リットルバケツ二個
・エアレーション
・冬場であれば小型ヒーター
・グリーンFゴールド顆粒
・水温計
治療手順
①バケツに10リットルの海水を作り、そこにエアレーションとヒーターを入れ規定量のグリーンFゴールド顆粒を入れます。この時水温は少し高めの設定(27℃~28℃)
グリーンFゴールド顆粒の量がわからない!?これがあれば大丈夫!
②白点病になった海水魚を水槽から取り出しバケツに投入(急を要しているので水合わせはしません)
③そして12時間ごとにもう一つのバケツに先程と同じように、グリーンFゴールド顆粒が投与されている海水バケツを作り海水魚を移します。これがいわゆるバケツ治療と言われるやり方です。
※1度使用したバケツは熱湯できれいに洗い流し12時間ごとに使用していきます。
バケツ治療と言われるこの方法は、一度体から離れる白点虫の習性を利用したものです。
④この作業を約10日間続ける事で、治療は完了致します🤗

まとめ
海水魚の病気は他にもいろいろあります。たくさんの海水魚を経験が乏しく死なせてきたのも事実。
でも、その一つ一つの経験が次の命を救える知識となっていくものですよ。
今回お伝えした方法以外にも多くのアクアリストの方々が、これまでの失敗や経験から語られていますので、あなたが一番やりやすい治療方法を見つけていかれたら良いと思います🤗
