皆さんおはようございます。ドリ丸です
サンゴ飼育の中でもミドリイシ飼育は一般的に難しいと言われている部類です。
【水質】【光】【水流】【水温】この条件がミドリイシ飼育に満たしていない水槽に入れた途端ダメにしてしまうサンゴですよね。
しかしながら一言でミドリイシと言っても飼育がし易いミドリイシがいるのも事実です。スギ系やウスエダなんかは案外簡単に育てられるものです👍
がしかし‥
今回ご紹介する「スゲミドリイシ」は難しい❗噂には聞いていたので、スゲミドリイシには手を出していなかったドリ丸でしたが、この度チャレンジしてみたのですが、たった3日で破棄する結果に‥😫
真夏にヤフオクでミドリイシ購入、そして知らないショップで購入する事がどれ程恐いかを改めて知ったドリ丸でした😭
ミドリイシがRTNになってしまった経緯について
難しいと言われるミドリイシをお迎えするのであれば、購入前に水質チェックは必須条件となります。水質が条件に満たしていなければ、ミドリイシは一瞬にして白化してしまいますからね。
「うちの水槽では他のミドリイシは順調だから水質チェックなんかしなくても大丈夫でしょ」
あま~い❗あますぎる❗😡
先程もお伝えしましたが、ミドリイシにはいろいろな種類が存在します。難しいとされるミドリイシをお迎えするのであれば、必ず事前の水質チェックをしておかなければ、仮に問題が起こった場合、水質問題は除外され、【水温】と【光】と【水流】の問題に絞れますからね。
【スゲミドリイシを投入前の水質】
・硝酸塩 1
・リン酸塩 0,1
・カルシウム値 430
・マグネシウム値 1320
・KH値 10,5
・pH値 8,2
これがドリ丸本水槽の状況でした🤗ミックスドリーフの本水槽には、ミドリイシ類、Lpsサンゴ、ソフトコーラルが入っていて、現状は問題ない水質でした。
今回ドリ丸がヤフオクでスゲミドリイシを購入したのが8月。連日日本列島各所で猛暑日になっている時期でした。
「こんな時に難しいと言われるスゲミドリイシ購入は危険かなぁ‥🤔」とは思っていたのですが、何気にスゲミドリイシをヤフオクで6,000円で落札出来ちゃったんです🤩まさかこんな金額で落札出来るなんて思ってなかったのでラッキー❗位にしかこの時は思ってなかったのでした。
①到着したスゲミドリイシな唖然
ヤフオクサンゴを購入したことがある方であればご存知だと思いますが、必ずどんなサンゴか分かるように写真があるものです。ドリ丸が落札したサンゴは、スゲミドリイシで全体が濃いパープルのポリプがグリーンという、よく言われるところの通称「エヴァカラー」と言ったものでした😍
しか~し❗😡到着したスゲミドリイシはエヴァカラーとは程遠い、薄いピンク⁉️といった個体だったのです😭写真の撮り方で若干の違いがあるにしてもこれはちょっとと疑問を感じましたね。
②袋の中の水質に唖然
ヤフオクでサンゴを購入した場合は必ず水温チェック、水質チェックをするのが基本です。特に真夏や真冬の場合は、中に保冷剤やホッカイロが入ってないと、とんでもない水温になっていますからね。
先ずは水温チェック。「23,1℃」しっかり梱包もされ保冷剤も4つ入っていましたから、こんな猛暑日であっても水温は保たれていたのです。
次に水質チェック。「先ずは海水比重が‥1,017⁉️かなり低い❗🤨」
ドリ丸水槽では1,025の海水比重にしている為、これはかなり時間をかけて水質合わせをしなければならないと思いましたよ。
次にチェックしたのがKH値。「KH値は‥4⁉️😡はぁ⁉️😡KH値4ってどういう事❔😡」あまりの低さに3回計り直しましたよ。先程お伝えしました通り、ドリ丸水槽のKH値は10,5。しかしこの袋の中のKH値は4。6,5ものKH値の誤差は、サンゴにとっては急激なるKHの変動となり白化させてしまうのは目に見えています。
過去これ程までのKH値の差の水合わせを経験した事がなかったドリ丸ですが、まだ袋の中では生きているサンゴな訳ですからやるしかない❗という思いでやれるだけのことはやってみました。
③水温合わせ
スゲミドリイシが入った袋の水温が23℃。ドリ丸水槽の水温が25,4℃。袋の中の水温が25℃の水温になるまで、水槽に袋ごと浮かべておきます。だいたい20分程で水温合わせは完了です。
④水質合わせ
とにかくあまりにも水質に差がありましたから点滴法で時間をかけて合わせてはいきました。
⑤薬浴
サンゴを水槽に入れる前には必ず薬浴をする事をお勧めします。小さな害虫はサンゴの間に隠れていて目視では確認出来ない事もただありますからね。1匹でも害虫が水槽内に入り込み、蔓延させてしまうと最悪の場合水槽リセット⁉️なんて事もありますからね。
④レイアウト
あらかじめ決めていた場所にスゲミドリイシを配置しました。
サイズ感はバッチリです。しかし色が‥LED照明下でも、薄いピンク‥😥
⑤スゲミドリイシ白化
結論から言います❗3日間で全てが白化し破棄することに😫初日から根元から白化し、白化した部分を折りながら、何とか少しでも残そうと試みましたがダメでした‥
一気にミドリイシが白化する現象、それが「RTN」と呼ばれるものです。
RTNとは何?
ミドリイシ飼育において1番恐れなければならない現象が「白化現象」です。自然界の海のサンゴ礁でも、今ミドリイシの白化現象により問題となっていますからね。
水槽内においてミドリイシが白化する要因は様々です。今回ドリ丸水槽での白化現象は明らかにRTN(Rapid Tissue Necrosis)日本語にすれば【急死】を意味しており、ビブリオ菌による急性白化現象となります。
ちなみに白化が始まっても進行が途中で止まったり、ゆっくり白化していくものはSTN(Slow Tissue Necrosis)日本語にすれば【ゆっくり死ぬ】という白化現象です。
RTNが起こる原因とは?
RTNになったミドリイシは本当に一気に白化し、真っ白になってしまいます😥ドリ丸水槽にきたスゲミドリイシも下の方から凄い勢いで白化していきましたからね😣真夏の海で日焼けして背中の皮が剥けた経験は1度や2度はありますよね。まさに皮がむけるように、スゲミドリイシの表面がペリペリと水流で剥がされていって、3日目には全部剥がされたといった感じでした😫
【RTNになる原因】
①急激なKH、塩分濃度の変化
②水温が28℃以上という高水温
③光が強すぎる、弱すぎる
ミドリイシは強光障害の場合、褐虫藻が強光により死んで白化に、また弱すぎる場合は、エネルギー不足の為、突然白化を起こします。根元が白化したり、他のサンゴの影になった部分が白化するのはその為です。
ミドリイシがRTNになったら?
水槽内で一つのミドリイシがRTNと判明した場合は、すぐに破棄する事です。病気が蔓延し、他のミドリイシまでRTNになり最悪の場合全滅させてしまいます。
水槽内が白濁したり、水が匂いますから取りだした後、直ちに大量冠水をする必要があります。
ドリ丸水槽でも、多少の白濁、そして破棄したスゲミドリイシと同じ異臭が飼育水からも感じ取れたので、70%の水替えを即効行いましたよ。
幸い他のミドリイシには被害はありませんでした😅
このいきさつを、ドリ丸行きつけの店長に話したところ‥
「馬鹿たれが❗だけんサンゴと魚はうちで買えって言いよろうもん❗そんなサンゴを売る方もおかしかけど、買う方がもっとおかしいったい❗」
確かにあんな見事なエヴァカラーのスゲミドリイシが6,000円で落札出来るはずなんてないですもんね😅
まとめ
今回スゲミドリイシが白化した原因は、明らかに急激なKH値の差からRTNを引き起こしたと推測されます。しかし、まさかKH値4の水質なんて初めての経験でしたよ😥ヤフオクサンゴ購入は、あくまでも自己責任という事ですね。後で再度そのヤフオク出品者評価を見直すと「非常に悪い」が多くついている個人出品者だったことが判明。
何気に安く落札出来たヤフオクサンゴにはくれぐれもご注意を😅
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