皆さんおはようございます✨ドリ丸です🎉
海水魚の病気ってどんなものがあるかご存知ですか?🤔
白点病、ウーディニウム病、トリコディナ、ハダムシ、松かさ病、リムフォシスティス‥
始めに申し上げておきますと、海水魚の病気は、淡水魚に比べて非常に厄介なものです💥淡水魚の治療薬って各メーカーさんから、いろいろ症状に応じて発売されていますが、海水魚の治療薬ってあまりないのが現実です。
これは、需要と供給のバランスから、海水魚飼育をされている人の人口よりも、淡水魚飼育をされている方の人口が圧倒的に多い事、そしてやはり薬となると、ある程度の治験をしなければ世に出せない事の事情だそうです。
だからこそ❗海水魚を飼育する場合は、日々の観察と病気にさせない予防が何よりも重要となる訳ですね。
とある夜、ドリ丸水槽を眺めているとプラチナオセラリスのメスが底砂でジッとしていたんです😥
「ん⁉️まるでヤエヤマギンポみたいな状態になってる‥」
海水魚の観察において、いつもと泳ぎ方が違っていたり、いつもと違う場所にいる場合は何かのサインなんで、体に異変がないかしっかりと確かめる必要があります。
「白点も付いてない、ウーディニウムやトリコディナの症状もない、見た目には全く様子がおかしいところはないけど、でも若干水流に流されているのはおかしい❗💥」
ドリ丸水槽のプラチナオセラリスは、ペアになっていて、二匹でタコアシサンゴにモフモフしているのが通常なんですが、底砂にピタッとくっ付いてはいるものの、若干水流に流されているような状態でした。
「大至急、応急処置をせねば❗」
海水魚治療開始
①病気の海水魚を隔離ボックスへ
水槽の中のお魚さんを網で取った経験はありますか?ライブロックやサンゴが入っている水槽の中から、一匹のお魚さんを取り出すことはかなり難しいんですよね😣ドリ丸も、旧水槽から新水槽に移動させる際、ライブロックや機材等全て先に取り出し、隠れる場所が何一つない状態にして挑みましたが、相当時間がかかったものです。
元気なお魚さんを捕まえるのは至難の業なんですよね。
しかし、異変があるプラチナオセラリス、簡単に網で捕まえられました。これはやはり元気ではない❗証拠です。
網で捕まえたプラチナオセラリスをいったん隔離ボックスに移してみると‥
ひっくり返っていることがおわかりでしょうか‥😫
②グリーンFゴールド顆粒の薬浴液を準備
なんの症状かは分からないのですが、明らかに弱っている。はっきりと病気が分かっているのであれば、淡水浴等それに準じた治療をしていくのですが、今回の場合はなぜ弱っているのか原因が分からないものでした。そうした場合、応急処置に使用するのが「グリーンFゴールド顆粒」です。リキッドタイプではなく、顆粒の方を使用して下さいね。
グリーンFゴールド顆粒の側面に「海水魚には使用しないで下さい」と書かれていますが、大丈夫です❗グリーンFゴールド顆粒は海水魚の治療には使えます👌
ただし❗💥いれる規定量は正確に入れないといけません。
グリーンFゴールド顆粒は1袋2g入っているものを使用しました。この2gで60リットルの薬浴が作れるのですが‥
60リットルのバケツなんて一般家庭にはありませんよね😅ドリ丸も10リットルのバケツで薬浴をするのですが、10リットルだとグリーンFゴールド顆粒は0,33g‥
「この2gの袋からどうやって正確に0,33gの粉を取り出したらいいの⁉️😭」
0,01gから測れるような器具を持たれているのであれば簡単ですが、もっと簡単に0,33gの作り方があります🤗
グリーンFゴールド顆粒0,33g濃度の作り方
グリーンFゴールド顆粒を溶かしてしまえばいいですよ🤗
①グリーンFゴールド顆粒1袋(2g)を600ccのカルキ抜きした水で溶かして下さい。
※かなりかき混ぜないと溶けきれませんから、しっかり溶けきった事が確認できるまでかき混ぜて下さい。
②比で計算して必要な量を割り出す
ドリ丸が使うのは10リットルバケツです。60リットルで600ccですから、10リットルの場合でしたら100ccという事になりますね。この100ccを10リットルのバケツに入れてあげれば、0,33gのグリーンFゴールド顆粒を溶かした事と同じになる訳です🤗
余った500ccは空きのペットボトルに入れて冷蔵庫で保管して下さい。
※毎日薬浴の水は交換していきますから、その度に100ccを入れていけばいいので5日間使用できます。グリーンFゴールド顆粒は日光で劣化していきますから必ず冷蔵保存にして下さい。
これで投与するグリーンFゴールド顆粒の準備は完了です👍
③治療バケツの準備
【用意するもの】
・10リットルのバケツ
・水温調節出来るヒーター
・エアレーション
ドリ丸がこの治療を行ったのは真冬でしたからヒーターは必需品でした。仮に夏場であれば、バケツに水槽用クーラーを持ってくるのは厳しいでしょうから、治療期間だけは、部屋のクーラーを24時間付けっぱなしにして水温管理してあげて下さい。
それと、薬浴治療の時はいつもより水温を高めにしてあげた方が薬は効きやすい為、バケツのヒーターは27℃設定にします。
ここで注意❗薬浴治療の海水は絶対に新しい海水を使用して下さい❗
水槽の飼育水を使用してしまうとグリーンFゴールド顆粒の効き目が半減してしまいます。飼育水の中には様々なバクテリアや菌が存在する為、最高の効果を得るためには、新しい海水が必要となる訳です🤗
10リットルの新しい海水に、エアレーション入れて、ヒーターで27℃にして、そこへ先程作った薬浴液100ccを投与すれば治療バケツの完成です👍
④水温合わせをする
ドリ丸がなぜ弱ったプラチナオセラリスをいったん隔離ボックスへ収容していたかというのがこの為です。
いきなり網ですくって、薬浴バケツにドボンしたら水温が違う訳ですから、お魚さんにはダメージが大きいからです。
ただでさえ弱っているのに25℃の水温から27℃の水温にいきなり入れてしまうと‥
お魚さんにとって1℃の違いでもかなりのストレスですからね😣
隔離ボックスにいるプラチナオセラリスをビニール袋に飼育水ごと入れ、袋を縛って27℃のバケツに20分程浮かべてあげて下さい。
これで水温合わせは完了です👍
⑤水質合わせ
次にプラチナオセラリスが入ったビニール袋を開け、その中に少しづつバケツの薬浴海水を入れていきます。これも、水質が全く違う薬浴液にドボンしちゃうとかなりのダメージになりますからね。
袋がいっぱいになったら半分捨て、またいっぱいになったら捨てを繰り返していきます。だいたい30分くらいその作業を繰り返し、プラチナオセラリスだけを取り出し、薬浴バケツに投入しました。
⑥いよいよ薬浴バケツに投入
バケツに投入されたばかりのプラチナオセラリスの状態はこの様な感じでした😫
かなり弱っている姿をしています。横になり呼吸も荒く瀕死の状態ですが、あとはもぅどうすることも出来ません😥
もしもお魚さんが餌を食べれる状態でしたら必ず与えてあげて下さい。「薬浴中はエサは与えない方が良い」と言われる方もいますが、食べれる状態であればエサを食べて免疫力を上げてあげた方が救える可能性は高まりますから。
後は天命を待つしかありません‥
⑦10日間の治療の結果
毎日毎日、バケツの水は全冠水しました。ストレスを与えないように治療中は蓋をしています。その際は水温合わせ、水質合わせは必要ありません。新しく作った薬浴バケツにプラチナオセラリスを移し替えていくだけです。
その作業を繰り返すこと1週間後‥
さらに三日後・・・
無事に回復し本水槽に戻り、この通り仲睦まじくモフモフ出来るようになりましたぁ🎉🎉🎉
まとめ
今回は本当に運が良かったのだと思います。後1日応急処置が遅れていたら、この様な結果にはなっていなかったかもしれません。海水魚は治療しても⭐になる確立が本当に高いですからね。
予防の為の殺菌灯の設置、日々の観察、これが何よりも大切な事だと思います。
しかしそれでも突然病気にはなってしまうものですから、薬と予備のヒーターは絶対に持っておかれた方が良いですよ。病気に気付いてから準備するのに時間がかかったら‥すぐに応急処置出来れば助かっていたはずの命も救えない結果になったら可愛そうですからね✨
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